平成27年度 先進施設研修実績

平成27年11月28日

平成27年度先進地視察研修を実施しました。研修内容は以下のとおりです。

研修期日

平成27年10月22日(木)~10月24日(土)

対象事業所

「地域共生グループホームづくりへの取組み」にスポットを当て、その先進的な取り組みを行う青森県内の事業所を視察した。

  • NPO法人 あーるど (青森県五所川原市若葉3-4-3)
  • NPO法人 ドアドアらうんど・青森(青森県青森市石江字江渡104-13)
  • 社会福祉法人 ゆきわり会(青森県青森市新城平岡56-1)

研修参加者

新潟県内の知的障がい関係施設長ならびに財団関係者計10名

コメント

NPO法人 あーるど

10年前一人の方が「どんなに重い障がいがあっても地域で暮らせるべき」と設立。地域の理解を進めることのスタートは児童発達支援事業からでした。その後共同生活介護事業を立ち上げ 県内施設で対応困難とされる自閉症者の地域生活開始実践をしている。
法人理念の「どんなに重い障がいがあっても、地域の中で愛し、愛され生き続けられる社会をつくること」また若い職員集団がこのミッション実現しようと取り組まれている姿は感動を呼ぶものであった。強度行動障がいの方の成人式の写真が大きな意味を持っていることを表していた。理事長の考え方に時間が足りないくらいお聞きしたいこと、参考にしたいことが盛りだくさんであった。

NPO法人 ドアドアらうんど・青森

知的障がい者が地域社会で暮らすためのサポートを目的として作られ、18歳以上の知的障がい者に学習の場を提供することからスタート。自宅を開放して障がい者が自分のペースで創作活動を行える空間を、地域交流創作工房として開所。
2011年に高齢者も障がい者も地域で尊厳ある生活が当たり前にできる、お互いに支え合う、助け合う社会の創造として創作工房・いやし空間「ほ・だあちゃ」を作り運営。建物は新しいタイプの小規模社会福祉施設でほっとできる家のような場のコンセプトで作り上げられ、グットデザイン賞に選ばれた建物で今までにない施設であった。地域に開かれた取り組みを見学することができた。青森の地域に作られた「ほ・だあちゃ」設立者の思いをお聞きすることは貴重な時間だった。

社会福祉法人 ゆきわり会

入所施設・生活介護事業所・就労継続B等あらゆるサービスメニューが整っている法人でその中のグループホームの展開を見学。10名定員のホームが施設から10分以内の所に6か所あり、また来年には新たに2か所建てるとのこと、若い職員の皆さんが多く、職員の採用に苦慮していないかの質問には問題ないとのこと。
青森の木材にこだわって作られているホームもあり、皆さんが住んで見たいと思わせる整備をされていた。また新青森に近い施設・GHは東京の方の利用が中心となり、青森の雇用を促進に関係していることも大きな特徴であった。

視察を終えて

青森の県内の中で資金力も豊かでないNPO法人が、地域に根ざした障がい者福祉の活動を展開されていることを視察でき、改めて自分たちの原点に立ち戻り今後の地域生活をどう展開してくかの力をいただきました。